先日、NHKのあさイチを付けていたときのこと。
その日はお風呂の特集をしていたのですが、番組終盤でMCの博多華丸さんが専門家にこんな質問をしました。
華:追い焚きしたお風呂でもいいんですよね?
専:いけません。雑菌がものすごく増殖するので、お風呂のお湯は毎日入れ替えてください。
(言葉が正しいか定かではありませんが、ニュアンスはこんな感じのやりとりでした)
私は驚きました。
「えっ?お風呂って、追い焚きして入っちゃいけないの?」
1回お風呂に入っただけでお湯を捨てるなんてもったいない
我が家では、お風呂のお湯を入れ替えるのは2日に1回です。
浴槽を洗ってお湯を入れ、次の日は追い焚きして入り、そのまた次の日に洗濯に残り湯を使っています。
追い焚き機能は本当に便利です。
浴槽を洗う手間を省いてくれる上に、スイッチひとつで温かいお風呂を用意してくれるのですから。
そもそも、お風呂に1回入っただけでお湯を捨てるなんてもったいない。
それだけに残り湯を追い焚きして入っちゃいけないなんて信じられない。
だったら「追い焚き機能」なんていらないくらいに思ってしまいます。
お風呂の残り湯は細菌の大好物
そんな中、発見したのがこちらのウェブページ。
残り湯を追い焚きして使うのが是か非か、微生物の観点からわかりやすく説明してくれています。
一般的な家庭のお風呂で、①浴槽にお湯を張った直後 ②入浴直後 ③そのまま一晩放置後 お風呂のお湯の1ミリリットルあたり細菌数を調べたところ、
まさに驚きの結果が。
①お湯を張った直後 → 数10個
②入浴直後 → 数100個
③一晩放置した後 → 数100,000個
ほ、本当ですか、これは…。
お風呂のお湯を一晩放置すると細菌の数が約1,000倍に
残り湯には、汗や皮脂汚れなど、細菌の栄養分になる入浴した人から出た汚れが含まれており、これを餌に細菌が増え続けます。
さらに、「温かい湯」という細菌が大繁殖する環境が整っているため、翌日になると、お風呂のお湯の菌の数は数100,000個から数1,000,000個と、入浴直後の約1,000倍に増えるそうです。
追い焚きをしたところで殺菌されるほど、お湯の温度は上がりません。
残り湯を一晩放置して、次の日に追い焚きして入浴するということは、細菌だらけのお湯に浸かるということなのです。
残り湯を洗濯に使うのは問題ない
なお、お風呂の残り湯を洗濯に使いのは問題ないようです。
むしろ、お湯の方が洗濯物の汚れが落ちやすくなり、メリットが多そうです。
(ただし、残り湯を使うのは洗いのみにして、すすぎは真水を使いましょう)
我が家ではもともとお風呂の残り湯を洗濯に利用しています。
こちらが我が家で使用している風呂水ポンプですが、使い勝手はいいと思います。
ちゃんと、給水口(アーム)を洗濯槽に向けてから「ON」のスイッチを入れるようにしてくださいね。
私は2回くらい洗濯槽に向けないまま「ON」にしてしまったことがあります…。
床が一瞬で水浸しになります。注意しましょう。
もう残り湯を追い焚きするのはやめました
さて、細菌の数が1,000倍ですから、これはもう毎日のお風呂洗いが面倒だの言っていられないようですね。
もう残り湯を追い焚きするのはやめにします。
それと、これもやったほうがいいですね。ジャバ。
追い焚きの配管を除菌してくれます。
今まで不定期で使っていましたが、最低でも月に一度はやるようにしましょう。
身体をキレイにするのがお風呂の目的のはずが、細菌まみれになってしまうなんて、まっぴらごめんですね。